【文型で解決】lend と rent / seek とsearch

ENGLISH WORK

こんにちは。ライレイレイン オフィシャル の ちひろ です。

lend「貸す」と borrow「借りる」,rent「賃貸する」と rent「賃借する」

これ,面倒ですよね。でも,文型を用いるときれいに整理整頓できます。

それからもう一つ。seek と search は目的語が重要です。

ポイントは3つ。

  • つねに「貸す」は第4文型(第3文型もある)
  • つねに「借りる」は第3文型のみ(第4文型はない)
  • search O の O は(場所)

つねに「貸す」は第4文型(第3文型もある)

OO2を (人) (物) と表現するのは,あまり適切ではないのですが,やはりここでは分かりやすさを優先します。

・lend 人 物「(人)に(物)を貸す」
       → lend 物 to 人

・rent 人 物「(人)に(物)を賃貸する」
       → rent 物 (out) to 人

実は「貸す」という意味の単語は,第4文型を基本と考えましょう。あとでも確認しますが,「借りる」には第4文型がありません。

では,なぜ「借りる」と違って「貸す」には第4文型があるのでしょうか。次にように考えると簡単です。

貸すときは「貸す相手」が大事だから。

信用できない人に貸してしまうと,返してもらえないことがありますよね。「貸す」という行為は「相手」を重視する,と考えるわけです。

ちなみに…

lend はお金をとりません。rent はお金をとります。

つねに「借りる」は第3文型のみ(第4文型はない)

・borrow 物 (from 人)「((人)から)(物)を借りる」

・rent 物 (from 人)「((人)から)(物)を賃貸する」

先ほども書きましたが,「借りる」には第4文型がありません。

では,なぜ「貸す」と違って「借りる」には第3文型しかないのでしょうか。次にように考えると簡単です。

借りるときは「借りる相手」はそれほど重要ではないから。

つまり,借りる側からすれば,ちょっと乱暴な言い方をすれば「ブツ」さえ手に入れば,誰から借りようが問題ないわけです。

たとえば,どの銀行から100万円を借りようが,100万円は100万円です。(もちろん金利などは違いますが)

あっちの銀行から借りた100万円だけ「福澤諭吉」が笑っている,とかありませんよね。

結構疲れましたね。あと3つ重要ポイントがあります。もうちょっと頑張りましょう。

+α 1つ目

まず1つ目です。

Tom rent a car.

みなさん,これだけを見て意味がわかりますか?

思い出して下さい。

rentは第4文型なら (人),(物) の順番になりますが,入れ替えると次のようになりますよね。

rent 物 <to 人>

この <to 人> は前置詞句ですから,文脈上明らかなら省略可能です。

もちろん「借りる」場合も同じです。

rent 物 <from 人>

つまり,この <from 人> も前置詞句ですから,文脈上明らかなら省略可能です。

ということは,rent 物 だけだとどちらの意味か判別できないときがあるということですね。

だから,「賃貸する」の場合,日本語でいう「貸し出す」の「出す」(補助動詞)のニュアンスを入れるために,out を付けることがあります。この out は副詞です。

rent out 物 / rent 物 out (to 人)

+α 2つ目

次に2つ目です。

borrow O の O は通例《移動可能》

「借りる」の borrow ですが,このとき O は動かせるものが多いです。

だから,「トイレ」などには使わないのが普通です。toilet の元の意味は「小さな布」。そこから「化粧(室)」の意味が生まれ,「お手洗い」となります。「便器」という意味もありますね。ただし,「お手洗い」は bathroom,washroom,wash closet,rest room というほうが多いと思います。

May I borrow your toilet? 「便器,もっていってよろしいですか?」

気をつけましょう。トイレなどは use「使う」が普通です。

+α 3つ目

最後です。3つ目。

第4文型の O1 と O2 を入れ替えると前置詞が出てきますが,覚えていますか。

・give OO2 / O2 to O1「O1にO2を与える」

・buy OO2 / O2  for O1「O1にO2を買ってやる」
・to … 相手がいないと行為が成立しないとき

・for … 相手がいてもいなくても行為が成立するとき

では ask は?

ask OO2 / O2  of O1「O1 に O2 を尋ねる」

askのこの構造を「直接目的語の二重対峙構造」と呼ぶ人もいるようですが,of を覚えておけばよいと思います。

search O の O は(場所)

・seek (物)「(物) を探す,手に入れようとする」

・search (場所•物) for (人•物)「(人•物)を求めて,(場所•物)を捜索する」

サーチライトは場所を照らしていて,サーチエンジンはインターネットのサイト(場所)を探す(つまり,検索)するわけです。

searchは目的語に (人) がくると「(人)の所持品検査をする」という意味になります。

ま と め

では,表でまとめてみましょう。

send
/センド/
/send/
sent
/セント/
/sent/
sent
/セント/
/sent/
sendingOを送る
spend
/スペンド/
/spend/
spent
/スペント/
/spent/
spent
/スペント/
/spent/
spendingO(時・金)を費やす
bend
/ベンド/
/bend/
bent
/ベント/
/bent/
bent
/ベント/
/bent/
bending曲がる,Oを曲げる
lend
/レンド/
/lend/
lent
/レント/
/lent/
lent
/レント/
/lent/
lending(人に)Oを貸す(4)
borrow
/ボロォウ/
/bɔ́ːroʊ/
borrowed
/ボロォウド/
/bɔ́ːroʊd/
borrowed
/ボロォウド/
/bɔ́ːroʊd/
borrowingOを借りる(3)
rent
/レント/
/rent/
rented
/レンティド/
/rentɪd/
rented
/レンティド/
/rentɪd/
renting(人に)Oを貸す(4)
rentrentedrentedrentingOを借りる(3)

他の単語たちです。

build
/ビルド/
/bɪld/
built
/ビルト/
/bɪlt/
built
/ビルト/
/bɪlt/
buildingOを建てる
gild
/ギルド/
/ɡɪld/
gilt, gilded
/ギルト/
/ɡɪlt/
gilt, gilded
/ギルト/
/ɡɪlt/
gildingOを滅金(めっき)する
burn
/バーン/
/bəːrn/
burnt
/バーント/
/bəːrnt/
burned
/バーンド/
/bəːrnd/
burnt
/バーント/
/bəːrnt/
burned
/バーンド/
/bəːrnd/
burningOを燃やす,燃える
mean
/ミーン/
/miːn/
meant
/メント/
/ment/
meant
/メント/
/ment/
meaningOを意味する
deal
/ディール/
/diːl/
dealt
/デルト/
/delt/
dealt
/デルト/
/delt/
dealing処理する(with)
lean
/リーン/
/ liːn /
leant
/レント/
/lent/
leaned
/リーンド, レント/
/ liːnd, lent /
leant
/レント/
/lent/
leaned
/リーンド, レント/
/ liːnd, lent /
leaning傾く,もたれる,頼る
leap
/リープ/
/ liːp /
leapt
/レプト/
/ lept /
leaped
/リープト, レプト/
/ liːpt, lept /
leapt
/レプト/
/ lept /
leaped
/リープト, レプト/
/ liːpt, lept /
leapingとぶ
dream
/ドリーム/
/driːm/
dreamed
/ドリームド, ドレムト/
/ driːmd, dremt /
dreamt
/ドレムト/
/ dremt /
dreamed
/ドリームド, ドレムト/
/ driːmd, dremt /
dreamt
/ドレムト/
/ dremt /
dreaming夢を見る(of)
lose
/ルーズ/
/luːz/
lost
/ロスト/
/lɔst/
lost
/ロスト/
/lɔst/
losingOを失う

gild, burn, lean, leap, dream の過去形は t と ed があります。正直,わかりづらい。なので,受験的には,まず t を覚えておきましょう。ed はわかりやすいですから,t から覚えましょう。

have が仲間外れっぽいですが,強引にここに入れました。-ell と -old ですね。これもまとめてみると単純ですね。

have
/ハヴ/
/həv/ 
had
/ハド/
/hæd/
had
/ハド/
/hæd/
havingOを持つ,食べる
sell
/セル/
/sel/
sold
/ソゥルド/
/soʊld/
sold
/ソゥルド/
/soʊld/
sellingOを売る
tell
/テル/
/tel/
told
/トゥルド/
/toʊld/
told
/トゥルド/
/toʊld/
telling(人に)Oを話す
hold
/ホゥルド/
/hoʊld/
held
/ヘルド/
/held/
held
/ヘルド/
/held/
holdingOをつかむ
behold
/ビホゥルド/
/bɪhóʊld/
beheld
/ビヘルド/
/held/
beheld
/ビヘルド/
/held/
beholding注視する,理解する

それでは,次です。shoot だけ仲間外れですが,気にせずいきましょう。stand – stood もまとめて覚えると楽勝ですね。

shoot
/シュート/
/ʃuːt/
shot
/シャット/
/ʃɑ(ː)t/
shot
/シャット/
/ʃɑ(ː)t/
shootingOを撃つ
stand
/スタンド/
/stænd/
stood
/ストゥッド/
/stʊd/
stood
/ストゥッド/
/stʊd/
standing立つ,Oに耐える
understand
/アンダスタンド/
/ʌ̀ndərstǽnd/
understood
/アンダストゥッド/
/ʌ̀ndərstʊ́d/
understood
/アンダストゥッド/
/ʌ̀ndərstʊ́d/
understandingOを理解する
misunderstand
/ミスアンダスタンド/
/mɪ̀sʌndərstǽnd/
misunderstood
/ミスアンダストゥッド/
/mɪ̀sʌndərstʊ́d/
misunderstood
/ミスアンダストゥッド/
/mɪ̀sʌndərstʊ́d/
misunderstandingOを誤解する
be (am,is,are)was, werebeenbeing存在している

次に -ought / -aughtの変化ですね。ここでは発音に注意してください。/コウト/ ではありません。/コート/と伸ばします。

buy
/バイ/
/baɪ/
bought
/ボート/
/bɔːt/
bought
/ボート/
/bɔːt/
buyingOを買う
bring
/ブリング/
/baɪ/
brought
/ブロート/
/brɔːt/
brought
/ブロート/
/brɔːt/
bringingOをもってくる
think
/シィンク/
/θɪŋk/
thought
/ソート/
/θɔːt/
thought
/ソート/
/θɔːt/
thinkingOを考える
fight
/ファイト/
/faɪt/
fought
/フォート/
/fɔːt/
fought
/フォート/
/fɔːt/
fightingOと戦う
seek
/シィーク/
/siːk/
sought
/ソート/
/sɔːt/
sought
/ソート/
/sɔːt/
seekingOを捜す
cf. search
/サーチ/
/səːrtʃ/
searched
/サーチトゥ/
/səːrtʃt/
searched
/サーチトゥ/
/səːrtʃt/
searching(場所)を捜す for A
beseech
/ビシィーチ/
/bɪsíːtʃ/
besought
/ビソート/
/bɪsɔ́ːt/
besought
/ビソート/
/bɪsɔ́ːt/
beseeching懇願するthat /人 to do
catch
/キャッチ/
/kætʃ/
caught
/コート/
/kɔːt/
caught
/コート/
/kɔːt/
catchingOを捕まえる
teach
/ティーチ/
/tiːtʃ/
taught
/トート/
/tɔːt/
taught
/トート/
/tɔːt/
teachingOを教える

catch と teach は au ですよ。高卒生でも ou と書く人が多いですね。中学のレベルですから,ミスがないように!

受験英語をこれから頑張る,あるいは苦手意識のある人は beseech は不要かと思いますが,余裕のある人は覚えちゃいましょう。変化はそれほど難しくありません。

最後に・・・

  問題を解いてみましょう。

    lend と rent / seek とsearch 関連のチェックテスト

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