【英文法参考書・問題集】中学受験・高校受験・大学受験・資格試験【おすすめ3選】

BOOKS ENGLISH WORK

こんにちは。ライレイレイン オフィシャル の ちひろ です。

受験英語を教えて20年以上になる予備校講師です。

下記のようにツイートをしました。

twitter:lielaylain_offlより 英文法 参考書 問題集 おすすめ3選

● 英文法で困っているならオススメです。
・文英堂 これでわかる英文法中学1〜3年(https://amzn.to/3fvTQ6N)

・文英堂 くわしい英文法中1〜3(https://amzn.to/2SKkgb4)

・文理 ハイクラス徹底問題集中3英語(https://amzn.to/2WywPHE)

上記が終わったら・・・
・Chiihro Mori『SVOC The Workbook』(note 購入ページ

進め方について(全体像)

 1)文英堂『これでわかる英文法中1〜3』(←今回はココ)
あるいは
 1)文英堂『くわしい英文法中1〜3』(←今回はココ)

<ここから下は『分野ごと・単元別』に進める>
 2)解説系参考書
 3)文理『ハイクラス徹底問題集 中3英語』(←今回はココ)
 番外編)Chihiro Mori『SVOC The Workbook』(←今回はココ)
 4)4択系問題集
 5)受験用文法書
 6)認知言語学系

ポイントは1つ。

  • 英文法に苦手意識があるなら,「4択式」問題集から始めてはダメ

4択の問題集を解くだけでは,答えを選ぶだけになってしまい基本的な学習は難しくなります。

一方で,カッコを埋める作業などは,「基本文例の暗唱」が前提になっていたりするので,解釈や作文の元となる基本文例が身につきやすいんですね。

とくに最初の2冊は,偏差値の「高・低」ではなく,文法用語で困っている人向けですね。

今回は「英文法の基礎学習」に絞って解説します。

英文法の学習で困っている方向けです

  • いま小中学生で,これから英文法の勉強を始める人。
  • 一度くらいは聞いたことがあるけど「文法用語とかマジ無理」な人。
  • やり直そうと思っているけど,そもそも「何を基礎と言っているのか分からない」人。
  • 大学生・社会人まで実はずっと英語から逃げてきたけど,就活や仕事で必要になっちゃった人。
  • 小中高で英語以外の言語を勉強していた人。
  • 帰国子女で英語は不自由していないんだけど,文法の授業では不自由している人。

上記のような方に最適です。

それでは順番に解説していきます。

1冊目:「これでわかる英文法 中学1〜3年」(文英堂)

「文法用語」なんか「嫌い」,「知らない」,「わかんない」という方は即買いですね。

個人的には,「受験英語の苦手な高卒生」にものすごい威力を発揮すると思っています。

苦手な人にとって,この本は「弱点の洗い出し」をしてくれます。最初の解説が大事です。必ず解説をしっかり読んでから,問題を解いてみてください。

とくに大学受験にとっては「ここに載っている内容」が「最低限の知識」,いわゆる「基礎」となります。

意外に学ぶところがあった⤴︎
→ それはよかったですね!㊗️
弱点の発見と克服ができましたね!
簡単すぎた⤵︎
→ それはよかったですね!㊗️
最低限の基礎力に問題ないことが確認できましたね!安心して次のステップに進みましょう!

「けっこう英語できるんだけど文法は苦手」っていう人が,頭の中の知識を文法用語で整理整頓してカテゴライズしていくと,めちゃくちゃ成績が安定します。さらには勉強のスピードも上がりますよ。

本来,高校受験英語の入門的参考書&問題集

この本,本来は「英文法に初めて取り組む高校受験生向け」のものです。「中学英文法のまとめ本」という位置づけです。

ですので,もちろん「中学校での普段の授業の予習・復習」,「中学校の定期試験対策」にも使えますが,時間に余裕のある小学生,中学生には学年別のものをお勧めします。

・これでわかる英語中学1年(https://amzn.to/2WcUj68)
・これでわかる英語中学2年(https://amzn.to/35FNEER)
・これでわかる英語中学3年(https://amzn.to/2SLZbx3

中学受験でもさらに「英語」が受験科目として増えていく(2019年度でも中学受験の英語入試はかなりの数がある。一部の中学は英検2級〜準1級レベルを要求)でしょうから,導入としてこのあたりの本がさらに売れていくでしょうね。(特に小学生,中学1年生は,横で解説してくれる人がいるとさらに威力を発揮すると思います)

今までで中高生・高卒生のみなさんに一番紹介してきた本だと思います。

この本,もともとは金谷憲という先生が監修(執筆だったかしらん??)されておりました。(違っていたらごめんなさい)

昔の「これでわかる中学英文法 中学1~3年 」というタイトルの頃から紹介していました。家庭教師や個別指導で教えている時から,紹介して購入してもらっていました。

2010年くらいからは担当するほぼ全ての授業で紹介していました。一部の地域の書店では毎年 4月 から 5月 にかけて売り切れになったりしていましたよね。

あれ,ほぼ私が原因かと思われます。ごめんなさい。つまり,だいぶ 文英堂さん には貢献した,ということですね☺️

一言コメント。

高校生がメチャクチャよく間違える問題。

Do she kind to you? を正しく直せ。この間違いが多すぎる。

実際の会話では,Do SHE KIND to YOU? って感じで太字の部分が強く発音されれば通じると思います。間違えてもいいから話してみる。使ってみる。これはとても大事です。

でも,ずーっとこのままではいろいろ不都合が生じます。

とくに受験を控えているみなさんは,やはり Is she kind to you?  とできたほうがよいですね。

基礎レベルはヤリすぎもダメ

何回やればいいですか?という質問を毎度受けます。

「間違えた問題の英文を“10回ずつ書く”or“20回以上音読する”」などしてくれるなら,1度か2度で十分ですよ。

微積分の問題で間違えた!だから,基礎に戻ろう!って言って「九九」に戻る人はいないですよね。「九九」が言えるようになってもインテグラルは解けません。積分が解けるようになるためには積分の問題の中で練習しますよね。受験英語も同じです。

表紙はクマ?キツネ?

なぜか表紙がクマちゃん🐻?キツネちゃん🦊?です。クマちゃん🐻?キツネちゃん🦊?がボーリングしています。

・・・まぁまぁカワイイ・・・か?

高卒生の男子が店頭で買うのはマジで忍びないですか?ぜんぜんそんなことないです!それなら弟や妹のために買うフリでOK。ぶりぶり買って,ぶりぶり取り組んでください。

2冊目:金谷 憲「くわしい英文法 中学1~3年 新訂版」(文英堂)

「これでわかる…」よりも,もうちょっとしっかりしたものに取り組みたい方はこちら。

以下のような内容がポイントですね。

「長文にチャレンジ」
  15題(おもに公立高校入試から)
 
「特集!入試に強くなる」
  1 発音問題
  2 英文和訳問題
  3 書換問題
  4 空所補充問題
  5 英作文問題
 
「文法のまとめ」
  ・英語の語順
  ・文と句のちがい
  ・助動詞
  ・時制
  ・前置修飾VS 後置修飾

両方やるべきですか?というご質問をいただきますが,どちらか1冊をやればいいと思います。両方やるのは時間がもったいないと思います。

じっくり中学レベルの英語を身につけるなら,以下のようなスケジュールで良いと思います。先取りできる人はどんどん先取りしてください!

小学生「これでわかる英語中学1年」「同2年」「同3年」
中1・2「これでわかる英文法中1〜3」
中3「くわしい英文法中1〜3」

金谷憲先生の著作には,他にも以下のようなものがあります。

みなさんが確認できるようにアマゾンのページから引用します。

● 試験問題に出る単語は全て意味・用法が分かっていると仮定した場合,大学入試の「79%の問題が高校レベルの文法知識を含まない」「89%の問題が中学レベルの文法知識で解答可能」 ―多くの反響が寄せられた「アルク英語教育実態レポートVol. 2」の調査結果を、入試問題の豊富な実例とともに詳しく解説!

● 最新3年分(2012~2014)、約4000問の大学入試問題から、高校で導入する新出文法事項の出題頻度を分析。高校英語授業で実践できる、効率の良い文法指導についてのアイデアを紹介!

https://amzn.to/3dsZd4J

このように書いてあります。さらっと書いてあって,読み飛ばしちゃいそうですが,ポイントは「試験問題に出る単語は全て意味・用法が分かっていると仮定した場合」ですね。

この本のことをある知り合いAさんに話したときのやりとり。

ちひろ「中学の内容が全部わかれば8割行けるらしいよ」

Aさん「『すべて』でしょ?『全部』は無理じゃね」

ちひろ「そうだよ。無理だよ。だからこそ,高校生は,中学英語の内容の復習を大いに取り入れて勉強すべきってことでしょ」

ほぼ毎日,中学生から高卒生までの全学年を教えていると「中学で扱う英語」が,どれほど重要かよく分かります。

補足1:網羅系

成川 博康,「深めて解ける! 英文法 INPUT(大学受験Nシリーズ)」(学研プラス)

補足2:ポイント系

関 正生,「カラー改訂版 世界一わかりやすい英文法の授業」(KADOKAWA)

修行のような3冊目「ハイクラス徹底問題集中3英語」をやる前に読んでおくと良い本が何冊かあるんですよ。もし選べと言われたら,この2冊ですね。

大学受験用の英文法解説の「噛み砕き系」参考書ですね。

大学受験英語のための勉強では,中学英語の知識と高校英語・大学受験の英語の知識をつなげる作業が必須です。

ここでの断絶で多くの受験生が「受験英語」に苦手意識をもつようになります。

3冊目:ハイクラス徹底問題集 中3英語(文理)

ある程度わかってきたら,次は『 』です。さきほどの補足1(成川先生の著書),補足2(関先生の著書)と組み合わせると良いでしょう。

注意:もちろんこのシリーズも 中1用(https://amzn.to/2WeVqlS)中2用(https://amzn.to/3biS9WW)中3用(https://amzn.to/3bdZHdI)高校入試用(https://amzn.to/2WBH3XV)とあるんですが,オススメするのは「中3」です。「中3英語」の方をお勧めします。「高校入試」というやつはかなり難しいです。しっかり勉強していないと反復練習にはあまり向かないです。

1冊目の「これでわかる…」は一気にやって終わらせた方がいいと思います。しかし,こちらのほうはさきほどの補足1,補足2の本と組み合わせて 分野別/単元別に取り組む とよいと思います。

「不定詞」の単元を読んだら「不定詞」の問題を解く,というイメージです。

複数の問題集を分野別/単元別にやるメリットは次のようなものです。

  • 複数の問題集に収録される「典型問題」「重要問題」が分かる。
  • ある項目が別の文脈で出てくると記憶に残る。

デメリットは単純です。

  • 時間がかかる

しかし,思ったほど時間はかかりません。同じような問題が出てきますので,進めば進むほど,どんどんはやく解けるようになります。

やはり「『理解』して『暗記』するという作業に集中して取り組む」のが大切です。

lie / lay の学習と同じ!。とにかく畳みかけて覚える!これが一番です☺️

 補足 2020/05/11

この本もじつは相当,紹介してきました。これも 2010年くらい から 文英堂さん のものとセットで紹介してきました。これもよく売り切れていましたね。原因はやっぱり私です。じつは,いまの「ハイクラス徹底問題集中3英語」は文法がメインですね。というか,ほぼ文法です。しかし,改定前のものには 長文 も含まれていました。ぼくは好きだったんですが,新しくなったときに長文がなくなりました。残念。でも,文法の典型的な問題をひたすら練習する!というコンセプトにはちょうど良いと思っています。

『SVOC The Workbook』販売

自分のモノですが紹介させてください。今回,『SVOC・文型』の練習教材を販売することとなりました。文法の知識が入ってきたら,つぎはその活用の仕方が重要です。徹底的に練習して身につくように工夫してあります。ぜひご活用ください。

余談です

多くの人が「いまさらソンナモンやっても無駄」「ぜったい間に合わない」って言うんですが,やはり ケース バイ ケース だと思います。

実際,私の周りには「やったからこそ,効率的に,間に合わせられた」という受験生が多くいます。(もちろん,そこには「私の受講生だから」というバイアスがかかっていると思います)

中学時代にはまったく意味不明だったことが「あ,そんなことだったのか」と分かることがたくさんあります。「いまだから分かる」ことが,たくさんあるんです!

「偏差値が低い」(こういう言い方,好きではありませんが…)から「文法が分からない」

のではなくて

「文法が分からない」から「偏差値が低い」

という人も,なかにはいるということです。

「言え!話せ!っていう “英語好きオーラ” に正直,馴染めませんでした。でも,じっくりゆっくり一つ一つ積み重ねて,納得して進んでいったら,英語,できるようになりました。文法のおかげで語学そのものが,好きになりました」と言ってくれた学生もいました。

発言がちょっと「優等生」過ぎますが☺️

でも,「自分は文法なんて無理。そんな能力ない!」って思っていた生徒が,「ちょっとわかるようになりました」って笑顔で報告に来てくれるとき,すごく嬉しいです。

「ゆっくりやれば,自分にも出来るんだ」

そうやってちょっとだけでも自分に自信がもてるようになる。これが僕の予備校講師としての役割だと思っています。

もっと本質的なことは,もっと優秀な先生方がいらっしゃいますので,そちらで学んでください。

どの先生の授業を聞いても理解できる土台(というか叩き台ですね),それを作るのが自分の役割だと思っています。

人には,学ぶ時期もさまざまあるなら,学び方もさまざまでしょう。анекдотの,先生を諭す“遅刻”小学生よろしく,自分はこの40数年でそんなことを思ってきました。

何事も段階です。スモールステップ・スモールスタートが大切です。

今回はここまでです。

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