【英語リスニング】勉強法・コツ【共通テスト対策】

ENGLISH WORK

こんにちは。ライレイレイン オフィシャル の ちひろです。

ツイッターインスタ にもあげましたが,今回は英語のリスニング 勉強法です。高校生や中学生は当然,いまでは小学生も相当リスニング力が問われるようになってきています。留学を意識する中学生・高校生・大学生やMBAなどを目指す社会人のみなさんなら,TOEFL,TOEIC,IELTS などが必要になりますよね。センター試験の代わりに実施される『共通テスト』もリスニングの重要性が上がっています。

今日はそんな『リスニングの勉強法』『リスニングのコツ』『リスニングの教材』などについてお話ししたいと思います。

目次をご覧ください。

  1. 英語が『音の洪水』みたいで,何もわからない人
    • 1.1 『出せる音は聞き取れる』の原則 
    • 1.2 『ありがとう』の法則
    • 1.3  まとめ
    • 1.4 《参考図書》
  2. ところどころ単語は聞き取れるけど,よくわからない人。+ 長くなるとわからなくなる人。
    • 2.1 普段の対策 〜精聴〜
    • 2.2 普段の対策 〜多聴〜
    • 2.3 オススメ
    • 2.4 試験中の対策
  3. □■ 共通テスト リスニング 対策 ■□
    • 3.1 半分はリーディングの問題
    • 3.2 写真・イラスト問題
      • 文法分野からの出題予想
    • 3.3 会話系の問題
    • 3.4 ワークシート系の問題
    • 3.5 グラフ系の問題

『リスニング』を考えるときに次のようなパターンが考えられます。

  1. 英語が『音の洪水』みたいで,何もわからない人。
  2. 『ところどころ単語は聞き取れるけど,よくわからない人』や『長くなるとわからなくなる人』。

それでは順番に解説していきます。

1. 英語が『音の洪水』みたいで,何もわからない人。

ただ音が『だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜』っと流れている感じで,何を言っているのか全然わからない!

こういう相談,中1〜2とかの生徒たちからよく質問がありました。最近は小学校でも英語に触れることが多くなりましたので,以前よりは減ってきているようですが,まだまだ困っている人は多くいます。

ポイントは2つあります。

  • 1.1 『出せる音は聞き取れる』の原則 
  • 1.2 『ありがとう』の法則

なんじゃ,そりゃ?って感じですよね。解説します!

1.1 『出せる音は聞き取れる』の原則 

みなさんは,CMなどでかかっている音楽で,「なんて唄っているんだろう?歌詞が聴き取れないなぁ」っていう経験ありませんか?

でも,歌詞カードを見ながら聴いたり,見たあとで聴いてみると,実際に歌詞の通りに聞こえてくるのです。

これは英語でも言えることだと思うのですが,『自分で発音できない音は,聴き取れない』んですよね。だから,音読して発音することはとても大切になるんですね。

会話文問題対策,リスニング対策として,検定試験や入試を控える受験生ならばもちろん問題集などを使って練習してもらいたいのですが,普段リスニングを勉強するときには,内容や台詞をよく知っている『映画』『ドラマ』などを活用してください。

英語音声+英語字幕』で観ると勉強になりますよ。

注意1:無理はしないでください!初めての映画で『英語音声+英語字幕』にしてわかる人はいいですけど,『これから勉強するぞ』という人は『オープニング』から寝る可能性がハイパー高いです。内容や会話の流れがよくわかっている作品にしましょう。

注意2:日常的な会話の多い映画がいいですね。アクション映画だと爆弾とかが爆発しているだけですから・・・

1.2 『ありがとう』の法則

よく出る質問なのですが,『英語が全然聞こえないんです。自分は耳が悪いんですか』というものですね。

初学者からこの質問が出てくるのは『洋楽』などから入る人が多いことが原因なのかもしれません。それでも,私は『洋楽』という入り口は賛成です。私自身,小林克也さん[1]が大好きで,ベストヒットUSAとかよく聴いていました。

まず結論からです。

みなさんは,ちゃんと聞こえています!『英語を話している人たちは,書かれた文字通りに発音をしていない!』だけです。

「え?どういうこと?文字通り発音していない?」

これ,考えてみれば,当たり前のことです。

日本語『ありがとう』で,『』をはっきりと発音する人,いますか?

『どもありがとございます』

言わないですよね。多くの人は『どーも,ありがとーございます』になっていますよね。最終的には『あざーす』でしょ。日本語だって『書いてあるからといって読むとは限らない』わけです。

『言いやすい音』『出しやすい音』になっていくわけです。

だから,英語も一緒です。『書いてあるから読むとは限らない』わけですから,『この表現はどんなふうに読まれるのか?発音されるのか?』を学習する必要があるわけです!

1.3 まとめ

  • ❶『出せる音は聞き取れる』の原則 
  • ❷『ありがとう』の法則

1.4 《参考図書》

そこで《参考図書》です。どれか1冊でOKです。この分野もどんどん新しい本が出てきていますので,自分に合うものをいろいろ探してみてください。

『どうしても教えて欲しい』という人は,賛否両論ありますが『ハイディの法則77』を挙げておきます。私が中学〜高校時代に使っていたものです。

2. ところどころ単語は聞き取れるけど,よくわからない人。+ 長くなるとわからなくなる人。

こういう方たちは,次のようなこと意識して欲しいと思います。

普段の対策は2つあります。あとはオススメと試験中での対策ですね。

  • 2.1 普段の対策 〜精聴〜
  • 2.2 普段の対策 〜多聴〜
  • 2.3 オススメ
  • 2.4 試験中の対策

それでは解説です。

2.1 普段の対策 〜精聴〜

  • 2.1.1 ディクテーションをして,自分が聞き取れない音を洗い出せ!
  • 2.1.2 音声を聞いて,すべてスクリプトを書き起こす!
  • 2.1.3 試験が近いときは,問題形式のものを解いて,その後に ①② の作業を行う!
【手順】
手順1. 音声を聴く(最初は長すぎない方がよい:NHKや資格試験のリスニングなどを教材として活用するとイイと思います)

手順 2. まず数回は全体の内容をつかむために,一切書き取らずに最後まで聴く。

手順3. 全体のテーマ・ジャンルがつかめたら,一語一句すべてを書き取る。  
➡︎ 何回聴いてもOK!途中で止めて同じところを何回聞き直してもOK!  
➡︎ この作業の趣旨は『わかる音』と『わからない音』を洗い出す点にある 
➡︎ かける時間や聞き直す回数は受験生ごとによって変わるので自分で決める!     
 例:
  高3― 最大10回まで or 15分まで 
  高2― 最大15回までor 20分まで など
       最終的には自分風にアレンジしてください。
* 1人でやれないなら,友人同士でやってみる,家族でやってみる,などやり方はいろいろあります。

手順4. スクリプトをみて,聞き取れなかったところをチェックして,『問題点』を特定する。 
  ➡︎ 単語を知らなかった    
  ➡︎ 知っている単語だが発音がまちがっていた 
  ➡︎ 音の変化を知らなかった など

手順5. スクリプトを見ながら,さきほど聞き取れなかったところを集中的に,自分でも言えるように練習する。ここで,『完コピ』を目指すことが最重要ポイント!
注意 ¡ CAUTION!
毎日新しい英文で勉強するのは,多くの中高生には時間的に無理だろう。だから,時間が厳しい人は,たとえば月曜日のテーマを1〜2週間引っ張ってもOK!
例)
・『月・火・水』までは『答え見ずにDictation』。
・『木』にScriptチェック。
・『金・土・日』でShadowing。 
どこまでいっても『自分風にアレンジ』するのが大事!

2.2 普段の対策 〜多聴〜

  • 2.2.1 毎日10分以上,分からなくてもOK!集中して聞き取ろうとして聴く!
  • 2.2.2 発音できていなくても間違っていてもよいから,口も一緒に動かす!
  • 2.2.3 重要なのは自分が好きな話,を見つけること!

一番大事なことは「また聞きたい!」という興味が持てる内容を探すこと!

ただ聞き流すのはあまり意味がない。やらないよりマシ,という程度。

めちゃくちゃ苦手な人は最初,日本語字幕アリでもOK。英語字幕アリもOK。英語字幕は英文を速く読む練習にもなる。最終的には字幕ナシになるように頑張る!でも,多聴で一番大事なのは『面白い!』です。

2.3 オススメ  

□ NHK        

  1. 『ラジオ 高校生からはじめる「現代英語」』
  2. 『世界へ発信!ニュースで英語術』など

□ YouTubeなど    

  1. 『PATRIOT ACT with Hasan Minhaj』
  2. 『Last Week Tonight with John Oliver』
  3. 『In a nutshell』(理系の内容が多いかな)
  4. 『Gabriel Iglesias』(私の好きなコメディアンです)

2.4 試験中の対策

  • 2.4.1 注意事項はそこそこに,事前に出来る限り情報を集めよ!
  • 2.4.2 リーディングと違って[2]『捨て問』という技が使いづらい!
  • 2.4.3 分からなくなったら,テキトーにマークして次の問題の準備をせよ!

 アナウンスはおそらく典型的なものになると思います。だから,その数十秒の間でどこまで情報を掴めるか?が最初の数問のカギとなるでしょう。

もし聞き逃してしまったら,こだわらずにすべて捨て問として次の準備に行くほうが結果的に点数が高くなります。

そして最後に一番重要なことです。

    リスニングのテスト中に『寝るな!』😂

寝たら絶対にわからなくなります。リスニング試験の前は徹夜などしないように!

□■ 共通テスト リスニング 対策 ■□

不安な学生も多いと思いますので載せておきます。

3.1 一般的にリスニングの半分は「リーディング」で出来ているといっても過言ではない。

それは『共通テスト リスニング』も同じです。

音声で内容がつかめても,選択肢を読んですぐに意味内容がわからないければ選べません。『選択肢を読んですぐに意味内容がわかる』ことが大事です。

『和訳』というよりかは『意味内容』なんですが,最初は区別がつかないと思いますので,練習して自分なりのやり方をつかむ必要があります。

3.2 写真・イラスト問題は,文法分野を意識して作成される可能性大!見た瞬間に問われるであろう英文を予測せよ!

普段の文法問題を音声で聞いて内容がわかるように勉強するのが効率的。

《文法分野からの出題予想

私が去年から講義でお伝えしているものです。

❶ 時制   ❷ 仮定法  ❸ 準動詞     ❹ 比較    ❺ 接続詞・前置詞 など
1) Ken stopped smoking last year.  He had been smoking for ten years.

2) If I had studied very hard last night, I couldn’t have passed the test.

3) She denied her son having broken the window.

4) There are no less than 100 students in this classroom.

5) Though we left before sunrise, we arrived after sunset.

3.3 会話系の問題は,会話の流れに乗っかる練習をせよ。

会話の多い映画を多く見るのがオススメ。欧米人の会話のリズム,ノリのようなものを身につけることが大切。

3.4 ワークシート系の問題は,条件・設問を最大限に活用せよ。

空所を埋めようとするより,空所の周りの情報や全体のテーマ・ジャンルをつかもうと努力すべき。ただし,ワークシートに出ている情報の順番通りに話されない可能性が高いので,ワークシートにこだわりすぎると逆に内容や話の展開が分からなくなる。➡︎ 形式別対策問題集などが今後多く出てくるはずなので,それで練習をする。

3.5 グラフ系の問題は,『極端な数字』『増加↔︎減少』『他と異なる傾向』の項目の数値や年代などをチェックせよ。

英検と決定的に異なるのは『数値情報』が聞かれる可能性があるということ。この点で言えば,TEAP や G-TEC が役に立ちます。ただ,グラフがやたらと小さいものは数値を聞いているのではなく,グラフ のタイトルなどを聞くはずです。こういったものはいろいろ出版される問題集で練習してください。

 

また,実際の講義でいろいろお伝えしていきます。今日はここまでです。


[1] 全く関係のない話をします。20年ほど前ですが,ケーブルテレビの『フーディーズTV』,もともと “イマジカ” というところが運営していたと思うのですが,『カツ代と克也のクッキングアドベンチャー』という,小林克也さんと小林カツ代さんの番組がありました。これ,Wikipediaにも載ってないんですよね。私はまだVHSのビデオテープに録画したものを数話持っています。私,間接的に小林カツ代さんと知り合いだったということもあり,このときめちゃくちゃ料理をするようになりました。この番組,DVDにならないかな。これだけで記事1本,書けますよ。番組の構成,最高でした。克也さんですよ!みなさん!克也さん!『選曲』もいいし,『英語ワンポイントレッスン』も面白い(料理の待ち時間で『今日のひとこと英語をカツ代さんに教える』という設定)。これずっとやっていて欲しかった!そして,数年後,これが元になり『白金台三丁目食堂』(ケンタロウさんと栗原心平さん,ゲストはコウケンテツさん・コウ静子さんやサルヴァトーレ・クオモさんなど)につながっていったんじゃないかな。そして,『男子ごはん』とつながっていくんです。NHKBSなら,コウケンテツさんの『世界幸せゴハン紀行』『おうちで旅ゴハン』ですね。フーディーズTVの関係者の方が,この記事を読んでくれる可能性は低いですが,『カツ代と克也のクッキングアドベンチャー』ぜひDVDにしてください!
[2] 共通テストリーディングは,第1問と第2問のような2点配点の問題をすべて捨てて,「3点,4点などの高得点問題だけに絞って解く」という技に頼らざるを得ない受験生は出てきてしまうだろう。そうならないように早期学習を心掛けられたい。

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