【英単語 覚え方】中高大学受験・資格試験【徹底解説】

ENGLISH WORK

最近では,英単語のアプリなどもあり,勉強法がいろいろありますね。そこで,英単語の覚え方のおすすめ,英単語の覚え方について中学生だけではなく,高校生や小学生にも役立つような話をしていきます。

ポイント(目次)は5つ。

  1. 紙辞書と電子辞書はどちらを使うべき
    • 問題点1 例文を読まない! 
    • 問題点2 単語の意味の全体を確認しない!
    • 問題点3 何も考えず,すぐに調べてしまう
  2. 英単語はアプリを使うべき
  3. 英単語帳・覚え方のおすすめは
    • ❶ 単語帳自体は何でもよい。受験レベルを1冊。
    • ❷ 熟語は単語帳の学習が一通り終わってからやってもよい。 
    • ❸ 何周もやるか?どうかはあなたの個性次第。
  4. 単語は書くべきか
  5. FAQ(よくある質問)

それでは順番に解説してきます。メインは3と4です。時間がない人は3と4だけでもOKです。

1. 紙辞書と電子辞書はどちらを使うべき?

結論:『電子辞書』でOK。そもそも『どちら?』という議論自体が『古すぎ』です。

『どちらか決めてくれ!』と言われれば,『電子辞書』ですね。

これは保護者のみなさまからよく出る質問ですね

。『うちの子,紙の辞書を全然引かないんです』

まぁ,落ち着いてください。

保護者 『お子様は何年生ですか?』
私   『中1です』
え!? 中1!?!?中1から辞書を引く生徒なんていますか???

たまにいます。でも『意識高過ぎ』でしょ。保護者の人だって,大半の人は中1から辞書を“ぶりぶり”使い倒していた,っていう人,少数派ですよね。

よく聞かれる電子辞書の問題点は次の3つでしょうか?

  • 問題点1 例文を読まない!
  • 問題点2 単語の意味の全体を確認しない! 
  • 問題点3 すぐに調べてしまって何も考えない!

では解説していきましょう。

・問題点1 例文を読まない! 

→ 表示設定をちゃんとチェックしましょう!そうするとボタンを押さずに例文が全て読めます。(画面を変えるのが面倒なんですよね)

・問題点2 単語の意味の全体を確認しない!

→  紙辞書の良いところの1つ。単語の意味の多さや,どの用法が多いのか?などが一覧でき,いわゆるボリューム感みたいなものがわかりやすい。難しい言葉で言えば,視認性が高い(ただ,電子辞書の場合はスクロールする量で感じられるかもしれないけど・・・)

・問題点3 何も考えず,すぐに調べてしまう

→ これは紙辞書でも電子辞書でも同じなのですが,紙辞書の方が『面倒だからなるべく引きたくない』という動機が芽生えやすいですね。電子辞書の方がとりま調べましょう,ってなっちゃうから,考えなくなっちゃうんですよね。

でも,『OK Google』で調べられる時代ですからね。もっといろいろ変わるかもしれません。

そもそも『調べる前にやるべきこと』がある!

  • できる限り『予想する』

これが大事です。

  • 全体のテーマ・ジャンル,前後の内容から『○○に近い意味があったら,いいな』と思いながら,調べる!

そもそも・・・

  • 何も考えずにすぐに辞書を引く』
  • 何も考えずにすぐにGoogle先生に聞く』
  • 何も考えずにすぐにYouTube先生に聞く』

これではいけません。

注意:今後の世の中では,『知識量』よりも『検索する力』が問われるように思います。ロングテールを意識するなどSEO的な考え方が重要になるとも思います。ただ,『検索』するにも周辺知識・関連情報を事前に知っておく必要がありますので,知識を増やしてアンテナは張っておくことが大切ですね。

もちろん『辞書の使い方をまったく知らない』のも困ります。

電池が切れた時に『最弱』になります。

ぼくの友人が原子力関係の会社に勤めているんですが,色々なトラブルで計器が止まってしまったとき,一番役に立ったのは『高校物理』だったそうです。『紙と鉛筆が一番』だったそうです。ここに『コーヒー』が付け加われば『ポール・エディシュ』ですな。

実際,『辞書の引き方がわからない』という相談を受けたことがあります。アルファベット順で並んでいるということを知らないんですよね。たしかに,よくよく考えたら難しいシステムですよね。『アルファベット順のなかでアルファベット順,さらにそのなかでアルファベット順・・・』階層性(?)みたいなものの理解にはやはり『練習が必要』ですね。

しかし,電子辞書は『便利』です。

『履歴ボタン』の活用

毎日の勉強やテスト前の勉強で『履歴ボタン』を押せば,いままでに調べた単語・表現がでます。

  • これで,自分だけの単語テストができます。

しかも,途中でその単語を調べると,その単語は一番上に表示されるものが多いと思います。つまり,『覚えられていないもの』が『つねに上位表示』されるという仕組みです。

これって,正確な意味ではないかもしれませんが,最近流行のアダプティブラーニングみたいなものですよね。

以前,東大を目指す中3生クラスの中に『電車の時間が長いので,電子辞書の履歴ボタンで復習しています』という生徒もいました。

1人でこれを活用できれば相当単語の勉強がはかどると思います。1人でテスト勉強出来る学生は少数だとは思いますが・・・たとえば,小学生だったらご家庭でも出来ると思うんですよね。

ぜひ,テスト前は,おうちで『家族対抗単語テスト大会』を開催して下さい。

<やり方>は次の通りです。

  1. 紙と鉛筆を用意します。
  2. 代表の人を1人決めて,電子辞書の履歴ボタンを上から順にチェックして,それを読み上げていきます。
  3. 周りの人はそれを聞き取って,スペルと意味をどんどん紙に書いていきます。
  4. 最後に答え合わせ!

これ,結構盛り上がります。保護者が一番熱くなったりします。ご注意を。

・余談:最近の中高生ときたら・・・ 鬼ヤバイ! ・・・

最近では,講義が終わった後に,自分のノートやプリント(ハンドアウト・レジュメ)を写真にとって,『写真をクラウドにあげて,フォルダごとに分類して(『電車で見るモノ』・『繰り返し見るモノ』など),電車の中とかで復習しています』という生徒が高1〜高卒生に数人いました。全集中“常中”,鬼ヤバイですね。もはや『狩猟の時代』から『鬼狩りの時代』[1]に変わりましたね。

PCでノートを取っている生徒も数年前までいましたが,最近はiPadでアップルペンシルを使っている学生が増えてきていますね。僕は,大いにOKだと思っています。お勧めアプリについてはまた記事を書きます。

大学生諸君,社会人1年目の諸君。小中高生よりもテクノロジー,使いこないしていますか?はじめはエアドロとかを完璧に使いこなす中3生にも驚きましたが,エアドロを全然使わない高卒生にも驚きです。。。

補足:実は,正直なところ,ある程度,黒板もカメラで撮っても良いと思っています。

写真は全然良いんだけど,問題なのはカメラで撮るだけだと『過程が分からなくなる』んですよね。

写真で撮って,すぐにアプリなどを使って『過程を書き込むなら良い』かなァ。。。

あとは,周りの人が一生懸命に話を聞いているときに・・・
『パシャ』
『カシャ』
『カシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ』連続で撮ってるやん!!!!流石に気になりますよね。僕もポーズ,取らなかん!ってなります。

写真でよくね?って言っている生徒の話を聞いたりノートを見せてもらったりしてきましたが,ただ黒板を写しているだけなんですよね。そりゃ,写真でいいわ。

勉強が上手な人は『しっかり写しながら,黒板に書かれたことの順番・解説の手順,気づきの必然性などがわかるようなメモを残している』ことが多いわけです。

もう一度言いますね!

『しっかり写しながら,黒板に書かれたことの順番・解説の手順,気づきの必然性などがわかるようなメモを残している』

だから,勉強ができる人は,『写真に撮る・撮らない』は問題ではなく,『この黒板の内容を覚えやすくするためにはどういうメモを残すべきか?』というように,そもそも『問題意識』が違っているように思います。

とすると,「過程を意識したメモをとりたいので,『書く』方を選択する」という思考ではないでしょうか。少なくとも私はそうです。

2. 英単語はアプリを使うべき?

結論から言いますと,どちらでも良いと思います。好みの問題ですね。

以前,「充電がなくなりそうだから,アプリ使うとヤバイな。今日は家に帰ったらやろ」とか言って,結局やらない受験生がいました。

これ,そこそこ『あるある』だと思います。

結構,ノートでもそうなんですけど,『せっかく勉強しようと思ったのに!○○のノートを忘れたから,もう今日はやらない!』みたいな『イイワケ』しがちなんですよね。これ,ノートを極力増やさない,iPadを使うなどをすると一気に問題解決します。(iPadのときは充電だけ気をつけてください)

デジタルって充電切れたら,最弱です。。。。。

3. 英単語帳・覚え方のおすすめは?

ポイントは4つあります。

  • 3.1 単語帳自体は何でもよい。受験レベルを1冊。
  • 3.2 熟語帳は単語帳の学習が一通り終わってからでOK。
  • 3.3 何周もやるか?どうかはあなたの個性次第。
  • 3.4 単語は書かずに,音読が基本。(ただし,小中学生は『音と文字をつなげる』ために『書く作業』も重要。)

それでは順に解説していきます。

3.1 単語帳自体は何でもよい。受験レベルを1冊。

まず1つ目です。

単語帳ですが,正直なところ,なんでもOKです。まずは受験用の単語帳1冊でOK。熟語帳も1冊。

さらに単語帳をやりたいなら,それが終わってからでOK。(英検準1級を高2までに取りたいなら英検用の単語帳を活用した方がよいと思います)

  • 重要なのは,基礎レベルのものは『使わない』こと。
  • レベルで何冊にも分かれているは『使わない』こと。

基礎レベルの単語帳はあまり受験的には意味がありません。文法学習と教科書の英文和訳などでカバーできるからです。また,単語帳などを複数冊を使うと,同じ単語でも『日本語表記がちょっと違ったりして覚えづらい』ことがあったります。さらに,『1冊目の復習はいつすべきか?』『日本語はどっちを覚えたらいいのか?』など余計な心配が増えます。なるべく『受験レベルのもの1冊』でいきたいですね。

3.2 熟語は単語帳の学習が一通り終わってからやってもよい。 

単語の知識を組み合わせると予想できる意味のものもあるので,単語から先にやるほうが覚える量が減らせる可能性が高いですね。

3.3 何周やるか?どうかはあなたの個性次第。

★★ここが今日の一番重要なところだと思います。

頭の良い先生たちはみんな,言うんです。すげー英語のできるYouTuberたちもみんな同じことを言います。

よくあるアドバイスはコレですね。

『1日に100個とか進めて,何周も何周もやりましょう』

それができる人はどんどんやるべきです。

しかし!!!!

私はできなかった!!!

1日に100個・・・確かに進んでいきました。しかし,長文になると次のようなストレスを感じました。

  • ほぼ全部の単語を知っている!でも,ほぼ全部の単語の意味がわかんない!

やはりこれも個性なんですよね。これで記憶のフックにどんどん残る人もいます。

僕自身,『1日100個系』をやっていましたが,挫折しました。

理由は,何回やっても『ほぼ全部の単語,知っている!でも,ほぼ全部の単語の意味,わかんない!』が解消されなかったんです。

もしかしたらもっと回数を重ねる必要があったのかもしれません。でも,10周以上やった頃から,どんどん自分を責め始めました。「こんなにやっているのに。。。自分はやっぱり能力がないんじゃないか?ダメなんじゃないか?」勉強時間は増やしているのに,一向にわかる単語が増えない。

で,単語帳の勉強を諦めます。そして,夏休みとかにもう一度『頑張ってみよう』と思って,同じ単語帳を取り出してきます。で,また同じくらいのところで挫折。で,こんなことを繰り返しているから,最初の10個くらいはハイパー完璧に覚えていました。単語帳を開く前から言えてしまうレベル。で,結局残りの単語は全然できるようにならない。 

これがものすごくストレスだったんですよね。

もし,『この1日100個』系のアドバイスが合わない人には,結果的には同じことなんですが,私は違うアドバイスを用意しています。

さっき話した『挫折』を逆手にとればよいんですね。

● 積み上げ方式『毎日1番目から』

もしあなたが『1日100個系が合わないな〜。困ったな』となっていたら,ぜひ試して欲しいんです。

毎日1番目の単語からやるんです。数は5個でも10個でもOKです。自由にしてください。ただ多すぎてはダメです。数を減らして,毎日1番目の単語からやるんです。

  • 2日目も 1番目の単語からやるんです。
  • 3日目も 1番目の単語からやるんです。
  • 4日目も 1番目の単語からやるんです。
  • 5日目も 1番目の単語からやるんです。
  • (6日目と7日目は調整日として空けておきます。)

注意:ずーっとやっていくと無限に増えますので,10回連続で言えたら『消去』するなどすれば OK です。

きっと3日目には『1番目の単語』,『最強』ですよね?単語帳を開く前から,単語と単語の意味が言えますよね。

そう!それが狙いです。全部の単語を『最強』にしたいんです。

『は!?絶対無理!』って思いますよね。

でも,いま言っていたことは多くの人の『暗記法』と同じです。

『短い間隔で,“時間”ではなく“回数”を増やす』

しかも,これにはメリットもあります。

単語帳の最初の方には基本単語が載っています。基本単語=重要単語です。

重要単語が“あやふや”だと,文法問題も長文問題も“あやふや”になっていきます。単語帳の最初の方の単語が“ふわふわ理解”ではなく“しっかり暗記”といように強化されていくと,どんどん変わっていきます。

book『本』っていう単語は,きっと体調が悪くてもわかりますよね。

なぜでしょうか?

  • 『生活の中で使い込んで,身体に染みついているから』

私たち受験生はできる限り『体調が悪くたってできる』ようにしたいわけです。であれば,『身体に染み込むまでやる!』という発想がよいわけです。

しかも,1回目から派生語の暗記など無理です。繰り返しやることで派生語も覚えていきます。

そうすると,基本的な長文はめちゃくちゃ読めるようになります。こうすることで自分に能力がないわけではない!と自信を取り戻すきっかけにもなり得ます。

たとえば,以下のようになスケジュールです。もちろん一例です。

第1週の
月曜
1~5第2週の
月曜
1~30第6週の
月曜
1~130
火曜1~10火曜1~35火曜113~135
水曜1~15水曜1~40水曜113~140
木曜1~20木曜1~45木曜113~145
金曜1~25金曜1~50金曜113~150
土日今までのテスト土日今までのテスト土日今までのテスト
「完全積み上げ方式」 ▼10回連続ノーミスならカットしてよし!
だから,途中まで増えていきますが,連続ノーミスなら一気に減ります。

注意:たとえば,何週目かで347番まで10回連続ノーミスだったなら,次の日からは「348番目から始める」ということです。最終的には自分風にアレンジしてください。 

注意:少なすぎるという方もいるかもしれませんが,学校の教科書などで出てくるものや他の教科のことも考えると,これでも完璧に覚える(つまり,bookなどの単語と同じくらい簡単にする)ために毎日繰り返すのは結構ツライこと。一番嫌なのは,先に進むだけ進んで最初をすっかり忘れている場合である。これは精神的にツライ。。。

● 100周でも1周でも,結局『覚える作業』からは逃れられない

『暗記』は『その人の個性』が反映されますので,学年によって・科目によって・難易度によって『暗記法』も変わるかもしれません。

いろいろ試してみて自分に合う暗記法を自分でカスタマイズしながら作り上げてください!

でも,・・・

赤シートとか緑シートとかありますが,アレいいですかね? 

・・・🟥🟩

見えてるのに『見えてないフリする』って病気でしょ。。。

ひたすら塗っていく意味,あまりないと思います。やってもいいんですけどね。。。単語帳に関してはあまり使わなくてもいいんじゃないかな。。。

あと,・・・

半分に折ってやる方法もありますが,アレもね〜。チェックするときに開いたら,次のヤツも見えてしまうじゃないですか。

あ,見えちゃった・・・👀

見えてるのに『見えてないフリする』って病気でしょ。。。

だから,・・・

『手』で隠すだけでもよくないですか?

あるいは,紙を折って上手に隠すだけでOKです!

3.4 単語は書かずに,音読が基本。

結論:『書く』のではなく『音読』で覚える

歌を覚えるとき,カラオケに行くとき,歌詞カードを見て歌詞をうつしながら覚える人,いますか?いないですよね。(もし写しているなら,よっぽど『詞』を噛みしめたいときですよね。僕,書いてはいないけど,尾崎豊の『詞』はだいぶじっくり読んだ覚えがあります。外国語の歌詞を写す人はたまにいますね)

逆の立場で考えてみてください。

5年間くらい日本語を勉強しているアメリカ人の友人がいたとしましょう。その友人から相談をされました。

友人
「5年くらい日本語,勉強しているんだけど,全然使えるようにならないんだよね。どうしたらいいと思う?」

あなた
「どんな勉強してるの?」

友人
「単語帳をめっちゃ書き写してるわ。あと1年に1冊,教科書を読んでる」

このように言われて,あなたはどのように反応しますか?

パターン1 あなた「なるほど!お前,日本語,できるようになるよ!」
or
パターン2 あなた「は!?いや,もっと話したり,聞いたり,使った方がいいよ。なんで1年で1冊なの?馬鹿じゃないの?1週間で1冊くらいのほうがよくない?つーか,YouTube,観まくったほうがいいよ」

多分,多くの人は,後者(パターン2)ですよね。もう何が言いたいかわかりますね。つまり,そういうことです。しっかり音を出す練習をしてください。

注意:ただし,小中学生は『音と文字をつなげる』ために『書く作業』も重要になります。英語は『音と文字』がズレることがありますので,『発音しながら書く練習』をすることで,『音からスペルを予想することができる』ようになります。

おまけ

単語帳学習の成果の測り方は大きく2つあります。

  1. 単語帳でチェックする。
  2. 長文問題や文法問題やリスニング問題の中でチェックする。

基本的に単語学習はすべての土台ですから,単語帳だけですべてを完璧にしようとしないことです。20〜30回くらい音読して短期記憶的に覚えたら,次に進みましょう。

そんなん言われても自分で決められないという人は,次の中からどれか1つを選んでください。

・書く0回  音読30回
あるいは
・書く5回  音読20回
あるいは
・書く10回 音読10回

とくに科学的な根拠はありません。あくまで私の指導経験を元にしているものです。参考にしてみてください。

補足:『単語帳でチェックする』にも色々な方法がありますよ。

  • ❶ 後ろから戻るなどして順番を変えてチェックする。
  • ❷ 奇数・偶数・3の倍数などで順番を変えてチェックする。
  • ❸ 全部終わったなら,後ろの索引などでチェックする。

工夫の余地ありですね。

補足:多くの人は「単語・熟語の学習」は英語学習の一部と考えて,電車などの移動時間中にやれば良いと思ってるんじゃない?確かに「すき間」の時間の活用は大切です。

しかし,単語帳などを使って学習する場合,新出単語の学習はしっかりと机に座って勉強時間を確保すべきだと思うんですね。隙間の時間で終わるような量ではないはずです!

それ以上に大事なのは英単語は独立した科目として扱え!英語・英単語・国語・数学・理科・社会として予定を立てましょう。

5. FAQ(Frequently Asked Questions)

上記の内容を,皆さんからよくいただく質問に答える形でまとめます。

Q1 単語はどれをやったらいいですか。

A1 二次・私大レベルのものならどれでもいいです。

最近の単語帳は出題頻度などデータに基づいて作られているものが多いので,どれを使っても構いません。「レイアウトやデザインが好き」,「覚えやすい」,「勉強しようという気になる」。どんな理由でも構いません。詳しく知りたくなったら,辞書を使うことをオススメします。

ただ,なるべく受験用の単語帳一冊に絞って,派生語も何もかも全部覚えるくらいに音読してください。

複数の単語帳を使うと,どこで切り上げていいかどこまでやったら次に進むのかやっぱり戻ったほうがいいのか?という不安が増えてしまうんですね。

学校から複数冊の単語帳が渡されている場合は,いわゆる受験レベルの単語帳に集中しましょう! 1年生のときに渡された基礎レベルの単語帳に,高3生が戻って復習する必要などはないと思います。

Q2 単語が覚えられません。

A2 覚えるまでやりましょう。(▼工夫もしましょう)

人によって覚えられる単語,覚えられない単語というのがあります。これは個性です。ですから,個性を超越するだけの練習が必要ということになります。

「何周やるべきですか?」という質問をよく受けますが『愚問』です。

もし答えるなら『覚えるまでツヅケル』です。

おそらく多くの人は2,3回では覚えられないでしょう。何十回と練習して初めて覚えられるものだと覚悟して下さい。歌の歌詞って2回くらいでフルコーラス覚えられますか?

それでもデキないときは・・・

何度もやっても覚えらない!何十回もチェックしているけどまた間違えた!また模試で出てきたけど,やっぱりワカンナイ!

こういうときは『例文や語源を利用』しましょう。

辞書からいっぱい例文を探してきてメモをしておく。語源などをメモしていく。記憶のフックをひたすら増やす。このようにある程度の時間をかけるしかないと思います。

『例文問題』について

なんでもかんでも全部『例文で覚える』とか言われている学生がいるようです・・・

学校の先生の気持ちも意図もわかります・・・そうやってある程度『作業を固定化することで勉強時間を確保する』という意図もわかります。

でも,すぐに覚えられた単語まで『例文』を用いるとさすがに時間が掛かりすぎると思います。

それに,『日本語を見て英語をかけるようにする』というテストを実施している学校もあるようですね。

語学の学習としては効果もあるんでしょうが,時間のない学生・他の科目とのバランスで苦しんでいる学生は「英語を読んで日本語が言えればOK」です。そのときに『声に出す』というのが重要です。大事なのは『音』です。

まとめ

  • 英語を声に出して読んで,声に出して意味が言えればOK

『英語を英語のままで・・・』

素敵なフレーズですね。

『英語を英語のままで考えろ』

でも,これ,『ハイパー優等生』と『英語で飯を食っている人』の話。そうやって言われて出来るような能力が欲しかった・・・

『英語を英語のままで考えろ』って理想です。でも,僕はそう言われると『じゃあ,その方法を教えてくれ!』って思っちゃうんですよね。

これ,行動科学的には『0点の指導』かなと思うんです。だって具体的な『方法・手順』のアドバイスになっていないですよね。単なる『努力目標』『スローガン』。

僕みたいな『ハイパー運動音痴』は『逆上がり』ができたことがないんですが・・・『できろ』って言われたことがあって,マジで『???』となりました。『出来る』ようになるためには『具体的な解決策は?解決方法は?』『完成品でも叩き台でもイイから,まず“提示”してくれよ』と思っていました。

でも,あまり声に出せませんでした。『自分で考えない奴は・・・』って言わそうで・・・

たしかに『自分で考え出して,自分で工夫する』のは絶対に必要です。絶対なんです。でも,せめて『叩き台』くらい欲しいんですよ。

何のために『塾・予備校』に来てもらっているの?って申し訳ない気持ちになってしまうんですよね。

僕も完璧ではありませんが,ちょっとでも『具体的な行動』に落とし込んで説明しているつもりです。(実はこの『落とし込んで』という言葉も『もはやアウト』でしょう。『どこにどう落とし込むの?』『落とし込むって何?』ってなりますよ。)

結論:僕は『英語を自分で実際に生活の中で使ってみろ!』って言うことが多いです。最初はこれがいいんじゃないかなと思うんですよね。『見たものに対する感想を英語で言ってみる』うん。やっぱり最初はこれがイイと思います。

英文法の勉強の中で出てきた構文を言ってみましょう。まずはそこからでOKです。

そうすると普段から音読している意味が出てきますよ!

『実際に自分の考えを英語という言語で表現してみる』というのは,『○○の場面では△△と言いたから,□□という英語を言う』という思考の流れを踏むわけですが,英会話の技量というのは『○○=△△=□□』の表現ストックを増やすということだと思います。

『英英辞書を使え』

これもカッコイイ響きのアドバイスですね。でも,これも,『ハイパー優等生』と『英語で飯を食っている人』の話。

結局,調べた単語の意味説明の単語の意味が分からなくて,また調べて,また調べて,また調べていたら,最初の単語に戻ってきた・・・

完全『ループ』です。

ただし!『同じような意味で区別できないじゃん!まじダリぃ』って思って,かつ心の余裕があるときに『英英辞書』は役立ちます。最初は『気になったら調べる』くらいの緩さでよいと思います。もちろん『受験英語』を超えて『英語』を使えるようにしたいなら,『英英辞書』を積極的に活用してください。

Q3 単語帳で覚えても,長文になると分かりません。

A3 単語とその意味をしっかり声に出して,『音』で覚えましょう。

  • 文字 ↔︎ 音 ↔︎ 意味

順番で覚えてしまっているので,長文中ではその単語の意味が思い出せない,という質問ですね。

まず最初に,順番で覚えていることは悪いことではありません。

順番で覚えているので,別の単語帳に変えたほうがいいですか?と質問する受験生が多いですが,別の単語帳にしても同じ問題が生じます

問題点は「文字と意味の結びつき」です。解決策は「文字と意味を結びつける」に加えて,「音と意味を結びつける」ことです。音と意味が結びついている人は,英文を読んでいるときに,単語を読むとその音から意味が思い出せるわけです。漢字を勉強しているときに,読み方がわからない漢字は覚えづらくないですか。読み方がわかる漢字は覚えやすく思い出しやすいはずです。

Q4  CDは何回も聞かないとダメですか?

A4 CDを聴きすぎてはダメ!

大人は『CDを聴け』とよく言いますが,鵜呑みにして『ただ聞き流している』受験生がかなりいます。これ,私の経験では,中学生や高1生に多いですね。

素直なんですね☺️ だから,アドバイスするときは『聴きながらしっかり発音しなさい』,あるいは『マジで発音,完コピして』の方がよいと思います。

でも,聴きすぎはダメです。まず,CDの朗読は遅いものが多いです。昔は高速で読み上げるものもありましたけど,最近はだいたい同じようなスピードではないでしょうか。あの朗読のスピードに合わせていたら,日が暮れます。ていうか,受験,終わっちゃいますよ。週に1回でも多すぎだと思います。月1回くらいでよいように思います。じゃないと,他の科目の勉強時間がなくなります。

もしどうしても聴きたいなら,アプリなどを活用して速度を変えて効率化してください。

● 大学生になったらどんな単語帳が

・・・ やっぱり何でもよい・・・

結局,何でもよいのか!?アドバイスじゃねーよ!このヤロウ!って感じですけど・・・

そうです。大学生になると,ますます人によってニーズが変わりますので,『英検』とか『TOEFL』とか『TOEIC』とか,はたまた『語源』とか,何でも自分のやりたいものに手を出してくださいな。

TOEFLのために・・・

TOEFLなら次のWEBマガジンは必読です。日本では数少ないTOEFLの公式インストラクター(Authorized Propell Facilitatorといいます)の五十峰 聖 (いそみね せい)先生のWEBマガジンです。鬼役立ちます!

ETS公認トレーナー直伝 TOEFL iBT® テスト対策、ここがポイント!(https://www.cieej.or.jp/toefl/webmagazine/ibt-point/)

とくにスピーキングは,最初の多くの学生が抵抗を感じるところですが,「まずはこれだけでOK」という感覚もつかめます。私の印象ですが,このサイトでは『最初の段階では英語の得意・不得意はあまり関係ない』という姿勢を感じました。まずはやってみよう!という感じですね。もちろん『受験英語』は『ハイパー役立ちます』ので,『受験勉強と並行で』『受験勉強のあとで』トライしてみてください!

TOEFLの公式のページです。リンク許可はまだ取っていませんので,アドレスを載せるだけとします。

語源に関する辞書・本なら・・・

語源に関する辞書・本なら,私のオススメなのはこちらです。

これは,資料を作ったりするときにも役立てています。私のネタ帳の一つです。とくにシップリーはお話がタメになります。

ギリシア・ローマから、中近東から、そしてアジアから、いろいろな経路でブリテン島にやってきた英語の単語の歴史を、「のびのびと談話を楽しむような記述」で語る古典的名著の完訳。類義語・関連語だけでなく、意味から連想される語、形は似ているが起源の違う語にまで話が及び、時に脱線しながら、時にさりげないユーモアを交えて、単語にまつわる物語が語られる。知的好奇心を刺激し、言葉のおもしろさを実感させる「読む辞典」。

https://www.amazon.co.jp/シップリー英語語源辞典-ジョーゼフT-シップリー/dp/4469041742/ref=sr_1_8?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=語源辞典&qid=1591512190&sr=8-8

医歯薬獣医看護学生にオススメするなら・・・

医歯薬獣医看護学生にオススメの単語帳です。

これは医進系の講座を担当するということで去年買ってみたんですが,コンセプトが面白かったです。関連学部・関連学科の諸君,お試しくださいませ。

最後に・・・

今日はいろいろな話をしていますので,混乱しそうですよね。文字数も1万字超えています。本,書けるわ。

そこで最後に単語学習のアドバイスをここもう一度載せておきます。

  • 小中学生は『音読』+『書く』を同じくらいの分量で!
  • 高校生は『音読』を中心にして,『書く』作業はスペルを間違えそうなものだけでOK!

え,たった2つ!?

はい,今回はここまでです。( ´_ゝ`)y━・~~ ふ〜


[1]『鬼滅の刃』って『ハンター✖️ハンター』と『進撃の巨人』の流れを汲んでいるという理解でいいんですかね?

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