【朗報】美術が好きになるオススメ書籍【10選+α】

BOOKS FASHION-ART YOHJI YAMAMOTO

こんにちは。ライレイレイン オフィシャル の ちひろです。

ツイッターインスタ にもあげましたが,今回は番外編。美術書。『美術 fine art』のオススメ書籍の紹介です。私は専門家ではありませんので,美術に興味を持ってもらえるような『導入の本』を紹介します。興味はあるけどよくわからなくて結局あきらめちゃっている方に最適です

絵画とか芸術なんてよくわかんない・・・

ピカソの絵って私でも描けるよね・・・ 

インテリ気取りのヤツがごちゃごちゃうウザい・・・

『美術ってよくわかんない』というあなたに朗報です。さらには,小さいお子さんがいらっしゃるご家庭にも『絵本感覚』で読んでいただきたい!

大きく2点にあります。

  • 『視点の獲得』
  • 『美術関連の書籍 オススメ10選+α』

『美学藝術学関連の書籍 オススメ』も考えていたのですが,それはまた別で取り上げます。また,美術で言えば,高階秀爾の『名画を見る眼』などはディスクリプションの勉強では必須なので,芸大・美大で芸術学部系受験で必要になる人も多いと思います。そういう難しい本はまた別の機会に取り上げます。

『視点の獲得』が大切

最近,美術館では,大きな展示会になると入り口でイヤホンが配られたりして作品の解説が聞けるようになってきています。実際,あれを聞きながら作品を鑑賞すると「なるほど〜」って思いますよね。

やはり絵画の見方とか作品の背景とか分かっていると,楽しみって倍増するわけです。

次のようなことはほんとうに原則的なことで例外も多いのですが,講義で塾生たちに話すと結構感動してくれます。

横書きの影響もあって,基本的に西洋絵画は『左から右に』ストーリーが流れていく。ときに1枚の絵の中に複数の場面が描かれる。だから,1枚の絵の中に同じ人物が並んで描かれていることがある。

絵画自体の知識はもちろん,『見方』が分かると人生の楽しみが1つ増えます。そこで,『作品』自体の解説 +『味わう方法』について解説してくれる本があるんです。

「でも,どうせ難しい本なんでしょ・・・」

いや!これがすごくわかりやすいんです!そして,イラストがハイパーかわいい!美術系・ファッション系を勉強している人はマストです。繰り返しになりますが,高階秀爾の『名画を見る眼』などはディスクリプションの勉強にとても役立ちますが,今回は入門編(でも,内容は結構濃い),あるいは趣味的に学んでみたいという方への記事です。

美術関連の書籍 オススメ10選+α

これは,完全に私の趣味です。本棚にはまだまだ並んでいますが,その中で『背景知識』・『視点の獲得』に役立つものを主に取り上げてみました。

視覚デザイン研究所『リトルキュレーター シリーズ』『ハートアート シリーズ

美術史の本はいっぱいあってどれを読んでよいのかわからないですよね。そこで私がオススメするのが,コレです!

何が素晴らしいかというと,イラストがハイパーかわいい!ちっちゃいお子さんにも最適!絵本好きならきっと気に入りますよ!内容がわかやすい!そして,内容がめちゃめちゃ濃い!!Kindleバージョンならサンプルで中身が見られますよ!!!私の友人は「学術系専門書なんか読むくらいならこっちでよい」とまで言っていました。

最近は『シリーズ名』が変わっているようです。僕が持っている本は平成最初の方のものなので古いシリーズ名(『みみずく アート シーイング』など)です。このシリーズ名も面白いんですよ。たとえば『色の本棚』という本は『1』『2』『3』と3冊ありますが,これは『一夜漬けの専門家 シリーズ』という分類です。『一夜漬けの専門家 シリーズ』という響き自体も私のお気に入りです。

僕は全てのシリーズをほとんど持っています。私,絵を描くわけではないんですが,『みみずく アート シリーズ』『みみずく ビギナー シリーズ』も持っています。ファンなんですよね。

これはちょっと前のものですね。いまは表紙がちょっと違うようです。
記憶が定かではありませんが,これらのいくつかも買いなおしていますね

美術系の本って図版と簡単な説明になりがちなのですが,これは図版の豊富さはもちろん,イラストがとってもよいのです。図版にも『書き込み』があって,めちゃくちゃ解りやすいんです!私には歳の離れた従兄弟がいるんですが,6歳の誕生日のときにギリシャ神話がテーマになっている『ヴィーナスの片思い』をプレゼントしました。まぁ,全く興味がなかったようですが・・・

美大受験生や大学生はもちろん,小学生・中学生にも,美術に興味のある人すべてに読んで欲しい本です!

小学校・中学校・高校の美術系の授業は,これだけで良いんじゃない!?と思うくらい,中身が充実しています。何度も言いますが,Kindleならサンプルで中身が見られます! ただ,『悪魔のダンス』『オレたちに明日はない?』は Kindle化 されていないんです!みなさん,アマゾンのサイトで『Kindle』化リクエスト』をクリックしてください!

また,『名画のキーワード』は絵画を分析的に見たい人には最適です。他の本はアマゾンで試し読みができますが,これは1992年の本であまり情報がないので,ここで取り上げてみましょう。

ACT ONE              

材料 ― 1 何を選ぶ 作者の意図をモチーフに語らせる

ACT TWO              

材料 ― 2 状況をどう作る 作者の目に映った世界を画面に写す

ACT THREE         

構成 ― 1 空間を感じる 作者は空気空間を見せてくれる

ACT FOUR               

構成 ― 2手法を操る 作者は現実を自由に再構成する

早坂優子. 名画のキーワード. 東京, 視覚デザイン研究所, 1992, ISBN4-915009-96-3

こういう見方って学校ではあまり教えてくれなかったでような気がします。今の時代はちがうかもしれませんが・・・

他にもまだまだありますが,一部だけ載せます。

さらに,ACT の中にも項目がたくさんあります。 ACT ONE だけを取り上げてみましょう。

ACT ONE              材料 ― 1 何を選ぶ 作者の意図をモチーフに語らせる

モチーフの象徴性

            生と死の象徴

            どくろ

            仮面

            影

            動物

モチーフの組み合わせ

            関係が生む意味

            蒐集が生む意味

モチーフの数

            1から2へ

            3から多数へ

モチーフと空間の意味

            余白が生む意味

モチーフの置き方

            不自然な配置

            心理的な配置

人物というモチーフ

            視線

            ポーズ

            群像

同書

どうですか?こういう視点が1つでもあれば,絵画の見方が変わるカンジ,しますよね。

もちろん,全部ちゃんと読まなくてもいいわけです。自分がなんとなく興味を持った項目,まず1つを知る。これが大事だと思います。まずは『知る』ことから始めましょう。

キリスト教絵画について知りたい

キリスト教美術・聖書の勉強をしたいなら,次の2冊が特におすすめです。

図版とイラストを駆使して年表もあったりして,文化史の勉強にもなります。

さらに,もう2冊。

表紙がとてもキレイですね。

図版を中心にみたいなら『Angels 天使の姿 絵画・彫刻で知る天使の物語』も良いですね。これは小さい字ですが解説がしっかりなされています。でも,『かわいいイラスト+分かりやすさ』でいうと,やはり視覚デザイン研究所に軍配が上がるかな。

『「美」の概念60』はいわゆるビジネスマンの教養書という感じでしょうか。日本についても特集がありますので,『ざっくり知りたい』という人におすすめです。

でも,僕は『視覚デザイン研究所』推しなので,ぜひ皆さん『一家に一冊』どうですか?

おまけ:パブリックドメインの絵画

みなさん,ご存知でしたか?いまの時代では多くの美術館の作品がインターネットで観られ,かつそれを個人や商用で利用できるんです。下記のサイトがとても参考になりますので,ご覧ください。

【2020年版】パブリックドメインで無料!世界の名画550万枚をダウンロードできる美術館サイト19個まとめ ➡︎ http://photoshopvip.net/111868#tip1

リンク許可の確認がまだ取れていませんのでアドレスだけ載せます。

今日はココまでです (⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)V

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